投資信託の種類と運用法
資産運用のひとつの方法として、注目を集めているものに「投資信託」があります。
しかし、投資信託はある程度のリスクを伴うため、資産運用のために選択する場合は、そのメリットとデメリットを良く確認しておく事が大切です。
投資信託とは?
投資信託とは、一般の投資家から集められたお金をひとまとめにし、その運用をプロに託すという金融商品です。
たくさんの投資家から集められた資金を、プロであるファンドマネージャーが株や債権などの金融市場で運用し、利益が出た場合、それを分配金という形で投資家へ戻すというシステムになっています。
そのため投資信託は、多くの株式や債券を買うほどの資金がない方や、自分ではうまく投資できる自信がないのでプロに任せたいという方に最適な投資法と言えます。
50代からの資産運用を考えた場合、定年後の退職金運用や限られた年金収入に頼らざるを得ないかも知れません。充実したゆとりのあるセカンドライフをおくるためには、資産をより安全に増やしていく工夫が必要ですが、そのひとつの方法として投資信託を考慮してみましょう。
投資信託の種類
投資信託の種類には次のようなものがあります。
- アクティブ型ファンド
- プロのファンドマネージャーに任せて積極的に運用するものです。
- 業種別ファンド
- 特定の業種に集中して投資するものです。
- インデックスファンド
- 日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動して運用するものです。
- バランス型ファンド
- 株と債権をバランスよく配分して運用するものです。
- 不動産ファンド
- 商業ビルや賃貸ビルなどの不動産に投資して運用するものです。
- 公社債投資信託
- 国債や金融債で運用するものです。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託は資産運用の中でもある程度のリスクを伴う金融商品です。
購入する前に投資信託のメリットとデメリットについて理解しておきましょう。
投資信託のメリット
- 小額(通常は1万円)から購入可能。
- 預貯金に比べ、運用利回りが高い。
- 専門家が運用するので難しい知識が不要。
- 分散投資効果が期待できる。
投資信託のデメリット
- 元本が保障されない。
- 利回りが確定していない。
- 銘柄ごとに運用リスクを伴う。
- 手数料などのコストがかかる。
投資信託の運用法
さまざまな金融商品を組み合わせて運用するのが投資信託ですが、その組み合わせ法は大きく2つに分けられます。株式を組み入れ運用する株式投資信託と、株式を一切組み入れない公社債投資信託です。
●株式投資信託
株式を組み入れて運用することができる投資信託は、株式を中心に債券やCD・CP、コールといった短期金融商品も運用対象となります。買付けのタイミングにより、一定期間しか募集しない単位型と、いつでも購入できる追加型とがあります。
●公社債投資信託
株式を一切組み入れず、国債や社債といった公社債を中心に、短期金融商品も運用対象とする投資信託です。MMFや中期国債ファンド・MRFのようにお金の必要な時に当日に換金できるもの、又1年複利効果が期待できるものなど、いくつかの種類があります。
投資信託運用のポイントは?
投資信託を運用する時のポイントとして次の点が上げられます。
●1つのファンドにまとめて投資せず、いくつかの種類に分散して投資する事により、リスクも分散され、安定した運用ができます。
●投資のタイプには、分配を重視するものと資産の成長を重視するものがあるので、目的により使い分けるようにしましょう。
●市場は短期間では変動が大きく不安定ですが、長期に保有して運用する事により変動リスクを小さくする事ができます。なるべく長期間保有するようにしましょう。
●一度に全額を預けるより、何回かに分けて預けたり、毎月一定額を積み立てる方法(ドルコスト平均法)により、リスクを小さくする事ができます。
●購入時には各種手数料を確認しておきましょう。
(販売手数料、解約手数料、信託報酬など)
●投資信託には、色々な種類があるので、じっくりと内容を比較検討した上で購入するようにしましょう。
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投資信託の購入手順
●証券口座を開く
投資信託を購入するためには、まず、証券口座を開きます。
●特定口座を開設する
証券口座を開設後、特定口座の開設を同時に行います。
●投資信託を決定する
自分の運用法に合わせて購入する投資信託を決定します。
●目論見書を受け取る
目論見書と呼ばれる投資信託について説明してある冊子を受け取ります。
●投資信託を購入する
証券口座に入金して、投資信託の買い注文を入れます。
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