転職・再就職の問題点
50代からの転職、再就職は厳しいのが現状です。
しかし、求人募集をする企業は即戦力を求めているところが殆どなので、今までの実務経験や仕事への意欲などを効果的にアピールする事により、有利な条件で採用される可能性が高くなります。
50代からの転職・再就職の現状
50代からの転職や再就職を考える場合、「正社員」として雇われるのは現在の日本では非常に厳しいのが現状です。
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多少、条件の良い求人があると1名の採用枠に対して、100人~200人もの応募がある場合も珍しくなく、かなり競争率が高くなります。
では、50代からの転職、再就職は絶望的かというと必ずしもそうではありません。
求人募集をする企業は即戦力というものを求めており、それぞれの分野でのスペシャリストを欲しているからです。
50代以上の中高年、団塊世代、シニア世代となると今までの実務経験が豊富なのは言うまでもありません。
「自分に何ができるか」をしっかり把握し、効果的にアピールできれば、むしろ未経験の若者より有利な条件で採用される可能性が高くなります。
50代からの転職・再就職の問題点
求職活動の前にまずは、50代以上の中高年世代の転職・再就職の問題点をしっかりと把握しておきましょう。
◆年齢制限
50代から転職、再就職活動を行う場合、最初に付き当たる壁が求人側の年齢制限です。
日本では、2007年10月1日の雇用対策法の改正により、今まで努力義務だった人員募集・採用における年齢制限が禁止になりました。
しかし、現実には依然として年齢制限は公然と行われており、また求人募集広告には「年齢制限なし」と書かれていても、年齢を理由に書類選考で落とされるという事が行われています。
◆年収の低下
転職や再就職を行う場合、今までよりも月収や年収をアップさせたいと思うものです。
しかし、中高年からの再就職の場合、希望年収に見合う転職先がなかなか見つからないというのが現実です。
◆上司が年下
50代以上の年代で転職した場合、転職先の職場での仕事は未経験になるため、上司が自分より年下であるというケースが多くなります。
◆自信の喪失
50代以上の年代で再就職をする場合、求人募集が少ない事や応募してもなかなか決まらないと、自分の能力に不安を感じたり、自信を失ったりしがちです。
面接などに自信を失った状態で臨めば、良い結果にならず、さらに自信を失ってしまうという悪循環に陥りがちです。
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50代からの転職・再就職 成功のためのポイント
50代からの転職、再就職には確かにいくつかのハンディキャップがあります。
しかし、今までの仕事上でのキャリアや「働きたい」という意欲があればより良い転職先を見つける事は可能です。
次のような事をポイントに求職活動をしてみましょう。
●情報収集
ハローワークに出向く事はもちろん、新聞や求人誌などからできる限り多くの情報を集めましょう。インターネットの求人サイトを利用したり、友人・知人に声をかけておくのも良いでしょう。
●意欲を持つ
転職や再就職に対して、意欲を持ちましょう。「どうしてもこの仕事がしたい」という意欲や熱意というものは求人側にも伝わり、採用されやすくなります。
●年齢制限を無視する
求人募集の際の年齢制限が禁止になったとは言え、企業側は「平均年齢35歳の職場です」とか「40歳以下を希望」などの表現でさりげなく年齢制限をしています。中には電話での問い合わせの時に「中高年の方はちょっと・・・」と言われる事もあります。
しかし、50代からの求職活動はその年齢制限を無視する事から始まります。
今までのキャリア、何ができるか、そして仕事への意欲などを効果的にアピールする事により「是非、雇いたい」と思わせる事ができれば、転職活動は成功します。
●希望条件を見直す
転職、再就職に関していくつかの希望条件がある事と思います。
しかし、年齢に関わらず、それらの希望条件が全てそろうという職場はなかなかないのが現状です。
希望条件の優先順位を決め、妥協できるところは妥協してみましょう。
たとえば、希望としては正社員として働きたいが、まずは契約社員として応募し、徐々に正社員を目指すといった方法を考えてみましょう。
また、月収や年収で希望に合うところがない場合、何らかの手当てがついたり、努力次第で昇給の可能性があるなら、検討してみる価値があります。
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●自分をPRする
求人募集をする会社は即戦力を求めているところが殆どです。
「今までのキャリアが生かせる」と思ったら、ためらわずに自己PRしましょう。
面接時はむろん、履歴書、職務経歴書などの書類にも過去の経歴や取得済みの資格などをもれなく書く事により、転職の成功率もアップします。
●求人サイトや転職支援サービスに登録する
できる限りたくさんの応募先を見つけることが、より良い転職先を見つけることにつながります。
そこで力を発揮するのがネット上の求人サイトや、転職支援サービスです。
インターネットが発達した現代では、スマートフォンやパソコン、タブレットからもこのようなサイトの求人情報をいつでも見ることができます。
また、会員登録をしておくことにより、希望の条件に沿った求人情報をいち早くメールで知らせてくれたり、時には企業からのオファーが入ることもあります。
詳しくは、こちらのページで紹介しています。
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