50代からの学び直し・リカレント教育とリスキリング
生涯学習が推奨される時代ですが、50代は「学び直し」に最適な年代と言えます。
「学び直し」には、個人が主体的に取り組む「リカレント教育」と、企業側が従業員に対して実施する「リスキリング」とがあります。
現在の仕事を充実させたり、定年後の人生を豊かなものにするためにも、自分が本当に学びたい事を見極めて学び直しにチャレンジしましょう。
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リカレント教育とは
リカレント(recurrent) の語には、「反復、循環、回帰」といった意味があるため、リカレント教育とは、学校教育を終えた社会人が就労と教育のサイクルを繰り返しながら、学び続けることを指します。
欧米におけるリカレント教育は、働いた後に大学や大学院、ビジネススクールなどに通って専門的な教育を受け、また仕事に戻るという事を繰り返しますが、日本では、仕事を中断することなく働きながら学ぶ場合や学校以外で学ぶ場合も「リカレント教育」として解釈されています。
人生100年時代と言われる今、学校教育で得た知識だけでは社会情勢や雇用情勢の急速な変化に対応しきれなくなっています。
そのため、IT関連やデジタル関連、語学、資格取得関連、経営・法律・会計などの知識や技術を身に付け、スキルアップやキャリアアップを図ることをおすすめします。
自らの能力を十分に発揮できる知識や技術があれば、年齢にかかわらず現在の仕事に活かすことができるほか、転職や再就職、または独立起業にも有利になります。
さらに、学ぶ過程で得られた経験や人脈は、定年後の豊かな人生へとつながります。
リスキリングとは
リスキリング(Re-skilling)とは、「技能(スキル)の再習得」という意味ですが、企業側主導で、新たな知識や技能、スキルを習得させることを指します。
近年では、あらゆる分野でデジタル化(DX)を背景に技術革新が進んでいることから、多くの企業が商品・サービス・仕事の進め方などの見直しを迫られています。
このような時代の流れに対応し、企業が生き残って行くためには、デジタル技術に長けた人材の雇用が不可欠ですが、それ以前に従業員にデジタル技術の知識・スキルを身につけてもらう必要性があることから、リスキリングが推進されていると言えます。
働き方が多様化している中で、50代からであってもデジタル技術の知識・スキルを身に付けることができれば、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。
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リカレント教育とリスキリングの違い
リカレント教育もリスキリングも、「仕事に活かすための知識やスキルを学ぶ」といった点では共通していますが、その目的や学び方には明確な違いがあります。
「リカレント教育」は個人が主体的に取り組むもので、大学やその他の教育機関で学びながら自身のスキルアップやキャリアアップを目指します。 学ぶ内容もIT関連、語学、資格取得関連、経営・法律・会計などのビジネス系まで多岐にわたります。
働きながら学んだり、失業や介護などで一時的に離職した時に学んだり、また定年退職後に学んだりと、年齢に関係なく一度社会に出た後にさまざまな機会を捉えて自ら学ぶのが「リカレント教育」です。
一方、「リスキリング」は、企業側が従業員に対して実施するもので、現在の業務を外れることなく企業研修などの形を取りながら行われます。
リスキリングの目的は、デジタル化(DX)の推進による企業の発展や成長なので、ITリテラシーの高い人材の育成が必要不可欠とされています。
そのため、学ぶ内容は、デジタル技術の知識・スキルが中心になります。
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