アラフィフ・クライシスを乗り越えよう
クライシス(crisis)とは、「危機」と言う意味で、もともとは経済上の危機や恐慌などを表す言葉です。
そして「アラフィフ・クライシス」とは、直訳すれば「50代の危機」ということになります。
豊かなセカンドライフを迎えるためには、このアラフィフ・クライシスをいかに乗り切るかが鍵になります。
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50代の危機
色々な変化が内側からも外側からも押し寄せる50代。
具体的には50代の危機として、次のようなものがあります。
●仕事の責任感
職場では、50代は経験豊富なベテラン社員として扱われます。
また、やむなく転職をして新しい職場に移ったり、派遣社員として働く場合でも、50代はある程度の責任を負わされます。
多くの場合、そのような仕事への責任感がかなりの重圧となります。
●家族関係の変化
夫婦の関係、親子の関係、さらに兄弟・姉妹の関係などが、微妙に変化してくるのが50代です。
家族関係の変化とともに、生活環境も変化するため、いかに対応して行くかが求められます。
●更年期障害
40代後半から50代前半にかけて、更年期は男性にも女性にも訪れます。
ホルモンの変化と同時に自律神経が不安定になるため、さまざまな体調不良に悩まされたり、精神的にもアンバランスになります。
●子供の反抗期
そろそろ子育てが終了する頃に待ち構えているのが、子供の反抗期です。
予想外の子供の行動にどう対応したら良いかわからず、オロオロしてしまうのも50代の危機のひとつと言えます。
●子供の進路問題
反抗期が無事におさまっても、今度は子供の進路問題が50代の親を悩ませます。
進学の場合は、入学金や授業料など経済的な問題もからんで来ます。
●親の介護問題
高齢になった親の介護問題も発生して来ます。
急な病気で入院したり、リハビリが必要な状態になったり、時には寝たきりの状態になることもあり、どのような介護をして行ったら良いかの決断を迫られます。
●自らの健康問題
血圧が高くなったり、コレステロール値が上がったり、その他のさまざまな生活習慣病が表面化して来るのも50代が多くなっています。
いかに自らの健康を維持して行くかが大きな課題になります。
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アラフィフ・クライシスを乗り越えるために
50代と言ってもひとそれぞれの人生があります。若いうちに結婚をした方もいれば、その後離婚をした方、子供にめぐまれなかった方、子供をひとりで育てた方、シングルを通した方など、それぞれに環境は異なります。
そして、50代の危機「アラフィフ・クライシス」を引き起こす要因も、人それぞれによって異なります。
また突然やって来る危機があれば、少しずつ忍び寄って来る危機もあります。
このアラフィフ・クライシスを無事に乗り越えるために、更年期障害や子供の進路問題、親の介護問題など、予想できる危機に対しては、ある程度の備えをしておきましょう。
また、予想できない危機に関しても「起こり得るかもしれない」と、心の準備だけでもしておきましょう。
そうすることにより、実際に危機に面したときに、冷静な対応が可能になります。
また、日頃から周囲に良好な人間関係を築いておくことにより、相談したりアドバイスを受けたりすることができます。
家族や兄弟、友人、親族、職場の同僚など、心から話せる人が2人から3人いるだけでも大きな支えになります。
最近は、インターネットを利用して悩みを発信したり、解決法を入手したりすることもできるようになっているので、大いに活用するようにしましょう。
アラフィフ・クライシスを乗り切ることにより、人間として大きく成長でき、それ以降の豊かなセカンドライフの展望も開けてきます。
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